MESCOは3事業の総合力

MESCOはエンジニアリング・パイプ・素材の3つの事業で培った総合力を生かし、お客様のニーズにお応えしています。
その中でも特にMESCOの事業内容の大きな部分を占めるプラントエンジニアリング業界を紹介します。

プラントエンジニアリング業界を
知る

「プラントエンジニアリング」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。
プラントは、石油やガスなどのエネルギー・化学・医薬・金属など、社会や経済を支える重要な物資の生産設備。
ここでは、「プラントエンジニアリング業界」についてご紹介します。

01

プラントとは

「プラント」とは、さまざまな設備や機器が組み合わさってつくられた製造設備のことです。「プラント」を辞書で調べてみると、「工場設備/生産設備一式」などと説明されていますが、一般的にイメージしやすいところでは工場地帯で目にする石油や鉄鋼のコンビナートを形成する製造設備群が挙げられます。プラントには石油プラント・化学プラント・化成品製造プラント・ガス製造プラント・発電プラント・原子力プラント・製鉄プラント・環境系プラント・エネルギープラント・水処理プラント・廃棄物処理プラントなどさまざまな種類があります。

  • 石油

  • 石油化学

  • 一般化学

  • 医療品

  • ガス

  • 電力

  • 製鉄

  • 非鉄金属

  • 食品

  • 製紙

column

プラントと工場の違い

プラントという言葉は張り巡らされた配管が植物のように見えることから、英語の「plant」が由来とされています。プラント(plant)と工場(factory)は似て非なるもので、プラントは規模にかかわらず複数の設備が複合して構成されていますが、工場の設備は1つだけです。例をあげると、ラインで自動車を組み立てるのは工場で、複数の設備が配管でつながりセメントを製造するのはプラントになります。

02

プラントエンジニアリングとは

「プラントエンジニアリング」とは、プラントの企画・設計・建設・施工管理・保守などものづくりを支える技術の総称です。プラント建設には機械系エンジニア・電気系エンジニア・土木建築系エンジニア・その他の専門家の協力が欠かせません。それぞれのエンジニアが目標を共有し、生産性・コスト・安全・環境などの面で最適な生産プラントを具体化し、量産体制を確立しています。

03

プラントエンジニアリング業界の
可能性

AIやネットワークにより社会のデジタル化が進んでも、リアルなものづくりがなくなることはありません。近年、プラントエンジニアリング業界では顧客企業がさまざまなリスクにさらされたことにより大型案件の投資決定が遅れるなどの影響を受けました。しかし、経済活動の正常化に伴って、延期されてきた案件の再開を含めてプラント開発が世界的に活性化することが期待されています。

※一般財団法人 エンジニアリング協会  2022年度エンジニアリング産業の実態と動向より

  • 非鉄金属関連

  • 電子材料関連

  • 一般産業設備(FA)
    関連

  • 環境設備関連

  • 石油・ガス関連

  • 化成品関連

04

プラントエンジニアリング業界の課題

プラントエンジニアリング業界では海外のライバル会社との価格競争の激化に加えて、多くの企業が(外国人も含めた)「労働力・人材の確保」を経営課題に挙げています。労働者の不足により予定通りに工事が進行せず、巨額な追加費用が発生することがあるからです。人材の確保と同時にAIやドローンなどの最新のデジタル技術を積極的に活用して、新たな価値を生み出すDXの推進も急務です。

※一般財団法人 エンジニアリング協会  2022年度エンジニアリング産業の実態と動向より

05

プラントエンジニアリング業界の
今後

世界的なSDGsへの関心や、脱炭素化に対し、水素など新エネルギー分野や市場拡大が続くヘルスケア向け事業の強化など多角化が期待されています。またDX・AIを活用したソフトエンジニアリングも拡大することが予想され、あらゆる階層・職域を超えて新たなエンジニア領域にトライしていく必要があります。エンジニアリングは人間が主体であり、機械やシステムはその手段であることを忘れず、有効に使用しながら共存・共栄を図って未来へと進んでいくことになります。

  • 新エネルギー

  • ヘルスケア

  • ソフトエンジニアリング

06

プラントエンジニアリング業界におけるMESCO

当社はグローバルな実績を誇るエンジニアリング事業を核としてパイプ事業と素材事業を展開し、独自のポジションを築いています。エンジニアリング事業では、設立から60年近い歴史の中で培った技術とノウハウ、計画・設計からアフターサービスまで終始一貫して関わることによりお客様の信頼を獲得し、最適なソリューションの提供を実現してきました。その強みを3つに集約して紹介します。

  • 1

    幅広い実績

    1つ目の強みは、当社が手掛けているプラントが幅広い産業分野にわたっていることです。非鉄金属の製錬をはじめ電子材料や化成品の製造、石油・ガスの貯蔵設備、水力や地熱など再生可能エネルギーの発電設備から産業廃棄物処理プラントまで、食品・医薬品・化粧品以外の産業プラントをほぼ網羅しています。その経験と技術が当社の競争力の源です。

  • 2

    非鉄金属製錬

    さまざまな産業プラントの中でも、当社が得意としている「非鉄金属製錬・加工設備」が2つ目の強みです。銅・亜鉛・貴金属・レアメタルなどの各種製錬プラントおよび銅・亜鉛などの加工品製造設備を手がけるほか、「非鉄金属リサイクル」の分野では、限りある資源を回収し有効活用するプラントの提供により、持続可能な社会の実現に貢献しています。

  • 3

    電子材料製造設備

    「電子材料製造設備」の分野では、半導体やリチウムイオン電池に欠かせない電解銅箔の製造設備、フレキシブル回路基板の製造設備、電子材料を製造するための薬液の供給設備などを手がけています。電解銅箔のトップメーカー・三井金属の銅箔製造設備も当社が手がけており、世界で最も薄い銅箔を作る独自の技術が取り入れられています。