プラントエンジニアリング業界を
知る
AIやネットワークにより社会のデジタル化が進んでも、リアルなものづくりがなくなることはありません。2023年度のエンジニアリング産業は、受注高25.7兆円、売上高22.8兆円と共に過去最高を更新しました。特に海外受注が前年比46.5%増の8.1兆円と爆発的に伸び、グローバルシフトが鮮明になっています。現在は受注高が売上高を2年連続で上回る高水準にあり、業界全体で膨大な受注残(将来の売上)を確保。海外売上の急増とともに着実に収益化されています。今後も国内外のエネルギー転換やインフラ需要を背景に、さらなる業績拡大が見込まれる極めてポジティブな状況にあります。
※受注高とは:企業が発注を受けた工事やプロジェクトなどの契約金額の総額で、将来の売上見込み
※売上高とは:実際に獲得した売上金額の総額
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プラントとは
「プラント」とは、さまざまな設備や機器が組み合わさってつくられた製造設備のことです。「プラント」を辞書で調べてみると、「工場設備/生産設備一式」などと説明されていますが、一般的にイメージしやすいところでは工場地帯で目にする石油や鉄鋼のコンビナートを形成する製造設備群が挙げられます。プラントには石油プラント・化学プラント・化成品製造プラント・ガス製造プラント・発電プラント・原子力プラント・製鉄プラント・環境系プラント・エネルギープラント・水処理プラント・廃棄物処理プラントなどさまざまな種類があります。
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石油
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石油化学
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一般化学
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医療品
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ガス
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電力
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製鉄
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非鉄金属
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食品
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製紙
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プラントと工場の違い
プラントという言葉は張り巡らされた配管が植物のように見えることから、英語の「plant」が由来とされています。プラント(plant)と工場(factory)は似て非なるもので、プラントは規模にかかわらず複数の設備が複合して構成されていますが、工場の設備は1つだけです。例をあげると、ラインで自動車を組み立てるのは工場で、複数の設備が配管でつながりセメントを製造するのはプラントになります。
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プラントエンジニアリングとは
「プラントエンジニアリング」とは、プラントの企画・設計・建設・施工管理・保守などものづくりを支える技術の総称です。プラント建設には機械系エンジニア・電気系エンジニア・土木建築系エンジニア・その他の専門家の協力が欠かせません。それぞれのエンジニアが目標を共有し、生産性・コスト・安全・環境などの面で最適な生産プラントを具体化し、量産体制を確立しています。

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プラントエンジニアリング業界の
可能性
AIやネットワークにより社会のデジタル化が進んでも、リアルなものづくりがなくなることはありません。2022年度エンジニアリング産業受注高総額は、国内受注高が18兆5,547億円、海外受注高が5兆5,613億円、合計で24兆1,161億円となり、2018年度(19.1兆円)を超えて過去最高となりました。売上高総額は、国内売上高が16兆3,324億円、海外売上高が4兆6,047億円、合計で20兆9,371億円となり、こちらも2021年度の18.2兆円を上回って過去最高となりました。


※一般財団法人 エンジニアリング協会 2023年度エンジニアリング産業の実態と動向より
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非鉄金属関連
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電子材料関連
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一般産業設備(FA)
関連 -

環境設備関連
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石油・ガス関連
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化成品関連
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プラントエンジニアリング業界の課題
プラントエンジニアリング業界が直面する課題は、深刻な「人材不足」と「構造変革への対応」に集約されます。最大かつ継続的な課題は「労働力・人材の確保」であり、本調査に回答した企業の約85%がこれを挙げています。並行して、生産性向上のための「DX推進」や、将来の収益基盤となる「新規事業の展開」が重視されています。デジタル技術によってEPC(プラントの設計から資材調達、建設までを担う一連の業務)を強化することや、脱炭素等の環境分野への進出は、企業の持続的成長に不可欠です。過去10年を見ても、人材難を抱えながら事業の在り方を模索する、変革期の渦中にあります。

※一般財団法人 エンジニアリング協会 2023年度エンジニアリング産業の実態と動向より
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プラントエンジニアリング業界の
今後
世界的なSDGsへの関心や、脱炭素化に対し、水素など新エネルギー分野や市場拡大が続くヘルスケア向け事業の強化など多角化が期待されています。またDX・AIを活用したソフトエンジニアリングも拡大することが予想され、あらゆる階層・職域を超えて新たなエンジニア領域にトライしていく必要があります。エンジニアリングは人間が主体であり、機械やシステムはその手段であることを忘れず、有効に使用しながら共存・共栄を図って未来へと進んでいくことになります。
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新エネルギー
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ヘルスケア
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ソフトエンジニアリング
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プラントエンジニアリング業界におけるMESCO
当社はグローバルな実績を誇るエンジニアリング事業を核としてパイプ事業と素材事業を展開し、独自のポジションを築いています。エンジニアリング事業では、設立から60年近い歴史の中で培った技術とノウハウ、計画・設計からアフターサービスまで終始一貫して関わることによりお客様の信頼を獲得し、最適なソリューションの提供を実現してきました。その強みを3つに集約して紹介します。
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幅広い実績
1つ目の強みは、当社が手掛けているプラントが幅広い産業分野にわたっていることです。非鉄金属の製錬をはじめ電子材料や化成品の製造、石油・ガスの貯蔵設備、水力や地熱など再生可能エネルギーの発電設備から産業廃棄物処理プラントまで、食品・医薬品・化粧品以外の産業プラントをほぼ網羅しています。その経験と技術が当社の競争力の源です。

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非鉄金属製錬
さまざまな産業プラントの中でも、当社が得意としている「非鉄金属製錬・加工設備」が2つ目の強みです。銅・亜鉛・貴金属・レアメタルなどの各種製錬プラントおよび銅・亜鉛などの加工品製造設備を手がけるほか、「非鉄金属リサイクル」の分野では、限りある資源を回収し有効活用するプラントの提供により、持続可能な社会の実現に貢献しています。

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電子材料製造設備
「電子材料製造設備」の分野では、半導体やリチウムイオン電池に欠かせない電解銅箔の製造設備、フレキシブル回路基板の製造設備、電子材料を製造するための薬液の供給設備などを手がけています。電解銅箔のトップメーカー・三井金属の銅箔製造設備も当社が手がけており、世界で最も薄い銅箔を作る独自の技術が取り入れられています。



