鉛のX線・放射線に対する特性

オンシャットX線・放射線の遮蔽は、主としてそのエネルギーを熱エネルギーに変換することによって行われます。鉛はX線、ガンマ線などの波長の短い電磁波に対して極めて良好な吸収材であり、純度が高い場合は中性子の照射を受けても放射化されない長所があります。
従って、遮蔽材としての鉛の用途はガンマ線、ベータ線、X線について最も効果的で、吸収能力が高いため遮蔽材の量が少なくてすむほか、加工性に富むなどの利点もあわせもっています。
(但しガンマ線、中性子線は透過力が大きいので減速と吸収を併用する必要があります。原子炉の例では、中性子とガンマ線に対する防護が必要で、中性子の吸収はHe、Li、B、Cdで有効に行われ、ガンマ線の吸収は鉛とコンクリートの組み合わせによって行われます)

遮蔽特性

放射線の種類

放射線の種類